特集 NICU卒業生の予後と診療のポイント
先天性感染症 サイトメガロウイルス
森岡 一朗
1
,
土方 みどり
,
岡橋 彩
1日本大学 医学部小児科学系小児科学分野
キーワード:
サイトメガロウイルス感染症
,
抗ウイルス剤
,
新生児スクリーニング
,
聴力検査
,
難聴
,
感染症垂直伝播
,
先天性疾患
,
後遺症
Keyword:
Audiometry
,
Cytomegalovirus Infections
,
Neonatal Screening
,
Infectious Disease Transmission, Vertical
,
Antiviral Agents
,
Hearing Loss
pp.1203-1209
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020360835
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●母体のCMV初感染・既往感染にかかわらず、出生した先天性CMV感染児の症候性・無症候性の割合や後遺症リスクは同程度である。●先天性CMV感染の確定診断は生後3週間以内の新生児尿でのCMV核酸検出法によって行う。●新生児聴覚スクリーニングで、要再検(リファー)になる新生児のなかに、先天性CMV感染児が含まれている。●先天性CMV感染に伴う難聴は、しばしば遅発性・進行性である。●症候性先天性CMV感染児を対象にした経口バルガンシクロビル治療の医師主導治験が行われている。
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