特集 もう胎児付属物とはいわせない!-胎盤、臍帯、羊水-
羊水幹細胞治療
阿部 雄志
1
,
落合 大吾
,
田中 守
1慶應義塾大学 医学部産婦人科
キーワード:
髄膜脊髄瘤
,
羊水
,
脳室周囲白質軟化
,
低酸素性虚血性脳症
,
間葉系幹細胞移植
Keyword:
Meningomyelocele
,
Leukomalacia, Periventricular
,
Amniotic Fluid
,
Hypoxia-Ischemia, Brain
,
Mesenchymal Stem Cell Transplantation
pp.1073-1078
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020376215
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脳性麻痺や脊髄髄膜瘤などの難治性周産期神経疾患は、妊娠中または分娩直後からの治療介入が重要であることが知られている。妊娠中に時間的余裕をもって採取可能なヒト羊水幹細胞(hAFSC)は、このような疾患に対する自己細胞を用いた早期介入が可能な唯一の幹細胞源であり、今後の臨床応用が期待されている。本稿では、これまでにわれわれが行ってきた、hAFSCの難治性周産期神経疾患に対する治療効果の基礎的な検討結果と今後の見通しについて述べる。
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