基礎講座
自己血が使えない時の原因と考え方
名倉 豊
1
1東京大学医学部附属病院 輸血部
pp.56-62
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52010056
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◎貯血式自己血輸血を安全かつ適切に実施するためには,医師,看護師,臨床検査技師が連携して貯血前から周術期までの患者管理を行う必要がある.
◎不適切な患者に貯血式自己血輸血を行うと,患者の臨床的予後を逆に増悪させるため,どのような場合に適応外となるのか十分な知識が必要である.
◎貯血した自己血が使用できなくなると同種血輸血のリスクが高くなり,患者の予後が増悪することが懸念されるため,その原因について十分な知識をもち適切な対策を講じる必要がある.
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