Japanese
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特集 扁平苔癬と類縁疾患
総説
境界部(接合部)皮膚炎(interface dermatitis)を呈する疾患の病理組織
Histopathological features of interface dermatitis
山元 修
1
Osamu Yamamoto
1
1鳥取大学医学部感覚運動医学講座皮膚科学分野
1Division of Dermatology, Faculty of Medicine Tottori University
キーワード:
境界部皮膚炎
,
苔癬様反応
,
基底細胞空胞変性
,
壊死/アポトーシス
Keyword:
境界部皮膚炎
,
苔癬様反応
,
基底細胞空胞変性
,
壊死/アポトーシス
pp.868-873
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003040
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●境界部皮膚炎パターンを呈する疾患では,共通して①表皮内ケラチノサイトの個別の壊死/アポトーシスと②基底細胞の空胞変性が認められる.
●境界部皮膚炎は①基底細胞の空胞変性のほうが目立つ型(空胞変性中心型,乏細胞型)と,②苔癬様反応(表皮直下の稠密な帯状炎症細胞浸潤)のほうが目立つ型(苔癬様反応型,富細胞型)の2型に分けられる.
●前者の代表は,多形(滲出性)紅斑(Stevens-Johnson症候群含む),中毒性表皮融解壊死症,固定薬疹,紅斑性狼瘡,皮膚筋炎などである.
●後者の代表は,扁平苔癬,苔癬様薬疹,扁平苔癬様角化症,急性苔癬状痘瘡状粃糠疹,光沢苔癬,線状苔癬,硬化性萎縮性苔癬である.
(「ポイント」より)
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