特集 手の皮膚病
臨床例
インコの餌からの経皮感作が考えられた食物アレルギー
舟木 聡子
1
,
加藤 敦子
1大阪回生病院 皮膚科
キーワード:
過敏症-食品性
,
皮膚吸収
,
皮膚テスト
,
病歴聴取
,
ハトムギ
,
アワ
Keyword:
Food Hypersensitivity
,
Medical History Taking
,
Skin Absorption
,
Skin Tests
,
Setaria Plant
pp.1053-1056
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016042833
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<症例のポイント>近年、経皮感作による食物アレルギーの報告は増加傾向にある。自験例は手指、前腕、顔の難治性湿疹を繰り返していた。その後アワ麺摂取により気分不良となり、問診したところインコの餌として日常的にアワ、ハト麦などの雑穀類を直接手に乗せて与えており、同部位の皮疹を繰り返していたことがわかった。アワ、ハト麦の摂取および接触禁止で症状の改善を認めたが、その後もトウモロコシを餌として与えていたところ手指に皮疹が再燃し、トウモロコシ摂取に伴い口周囲の発赤を認めた。経皮感作から食物アレルギーを発症した症例と推察した。
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