特集 小児の皮膚病・炎症性
臨床例
露光部に一様な水疱が多発し、Koeebner現象を認めた水痘
志村 智恵子
1
,
福田 一絵
,
片桐 一元
,
城戸 康宏
,
永井 敏郎
1獨協医科大学附属越谷病院 皮膚科
キーワード:
Kaposi水痘様発疹症
,
紫外線
,
鑑別診断
,
水痘
,
水疱
,
Valaciclovir
,
Koebner現象
Keyword:
Blister
,
Diagnosis, Differential
,
Chickenpox
,
Kaposi Varicelliform Eruption
,
Ultraviolet Rays
,
Valacyclovir
pp.915-918
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015024176
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<症例のポイント>・日焼け後に露光部に一様の小水疱が多発し、掻破によるKoeebner現象を呈した水痘を報告した。・特異な性状と分布の皮疹を示した機序として、第二次ウイルス血症期に物理的刺激を受け、局所の浮腫や炎症により血管内から水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus;VZV)感染単核球が皮膚炎症部位に遊走しやすくなったこと、紫外線照射による局所免疫抑制が関与したと推察される。
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