特集 症例から学ぶ! 小児臨床超音波
表在超音波検査
1.甲状腺 機器の設定と基準画像の描出方法と正常像(計測も含む)
田波 穣
1
TANAMI Yutaka
1
1埼玉県立小児医療センター放射線科
キーワード:
甲状腺
Keyword:
甲状腺
pp.248-250
発行日 2025年9月25日
Published Date 2025/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002643
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機器の設定と基準画像の描出方法
超音波検査は,非侵襲的で,容易に利用でき,放射線を利用しないため,通常,小児科で甲状腺に対して最初に行われる画像診断である1,2)。首を伸ばした状態で仰臥位をとっていただき,タオルを首の下に置くと,首の露出が良くなる。甲状腺の両葉と峡部を通る矢状断面および横断面のスキャンを行うことにより,径の計測を行う。また,同時に耳下腺や顎下腺などの唾液腺や頸部のリンパ節,頸動脈,内頸静脈,食道,副甲状腺などの甲状腺に隣接する構造の評価も求められる場合がある。

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