特集 周産期感染症2026
産科からみた周産期感染症
47.予防接種(組換えRSウイルスワクチン以外)
野口 靖之
1
Yasuyuki Noguchi
1
1プライベートケアクリニック名古屋栄
キーワード:
mRNAワクチン
,
季節性インフルエンザ
,
百日咳
Keyword:
mRNAワクチン
,
季節性インフルエンザ
,
百日咳
pp.208-210
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002462
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はじめに
妊婦へのワクチン接種は,母体および新生児を特定の感染症から効果的に守る予防策として広く認識されている。妊娠中および産後に推奨されるワクチン接種は,十分な検証のもと安全性が確認されており,母体の免疫を高めるだけでなく,胎盤を通じて胎児へ抗体を移行させることで,乳児の感染リスクを低減する効果も期待される。ワクチンは主に,不活化ワクチン,生ワクチン,ウイルスベクターワクチン,組換えタンパクワクチンそしてmRNAワクチンなどに分類される。例えば,季節性インフルエンザワクチンや3種混合DPTワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風混合ワクチン)は不活化ワクチンに該当し,妊娠中や授乳中でも接種が可能である。一方,MRワクチン(風疹・麻疹),流行性耳下腺炎ワクチン,水痘ワクチンは生ワクチンに分類され,授乳中であれば接種可能な場合もあるが,原則として妊娠中の接種は禁忌とされる。さらに,新型コロナウイルスワクチンはmRNAワクチンに分類され,最新のガイドラインにおいて妊娠中および授乳中も安全な接種が可能と判断されている。

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