特集 周産期医療のヒヤリ・ハット―医療事故・医療紛争を防ぐために 新生児編
各論
医療機器に関するもの 輸液ポンプ関連
木原 裕貴
1
KIHARA Hirotaka
1
1広島市立広島市民病院総合周産期母子医療センター
pp.1069-1072
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001008
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はじめに
新生児医療において輸液はもっともよく行われる医療行為であるが,自然滴下での輸液を行うことはほとんどなく,ほぼ全例に輸液ポンプ,シリンジポンプが使われる。輸液ポンプ,シリンジポンプは使用頻度が高い一方で,使用方法を間違えれば重大な事故にもつながる。そのため,定期的な点検を行い,使用方法と機器の特性を正しく理解したうえで使用する必要がある。本稿では,輸液ポンプ,シリンジポンプの種類や特性,起こりうるヒヤリ・ハットについて概説する。また,当院で報告されたヒヤリ・ハットについても述べる。
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