特集 私の伝えたい頭頸部の手術手技
【頭頸部の腫瘍手術】
副咽頭間隙腫瘍摘出術
本多 啓吾
1
Keigo Honda
1
1本多耳鼻咽喉科・頭頸部クリニック
キーワード:
副咽頭間隙腫瘍
,
経頸部アプローチ
,
解剖
Keyword:
副咽頭間隙腫瘍
,
経頸部アプローチ
,
解剖
pp.621-624
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002155
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要旨
副咽頭間隙腫瘍は,頭蓋底方向へ進展しやすく,内頸動脈・内頸静脈および下位脳神経が密集する副咽頭間隙(Parapharyngeal space:PPS)の解剖学的特徴から,外科的治療において一定の合併症リスクを伴う。従来,下顎骨離断を併用したアプローチが選択されることもあったが,近年では整容性および低侵襲性の観点から経頸部アプローチが標準的術式として普及している。本稿では,PPSそのものを直接剝離するのではなく,周囲の解剖学的間隙を段階的に剝離するというコンセプトに基づいた経頸部アプローチの要点を整理する。内側翼突筋裏面に沿ったPPS外側の剝離,茎突舌筋・茎突咽頭筋に沿ったPPS内側の剝離,外頸動脈前縁に沿ったPPS後方での耳下腺深葉切離,咽頭側壁に沿ったPPS前方の剝離を組み合わせることで,安全かつ再現性の高い腫瘍摘出が可能となる。

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