Japanese
English
特集 腎疾患の診断と治療 最前線
V.各論4:血管系疾患における腎病変(診断と治療)
1.腎硬化症
Nephrosclerosis
菱田 英里華
1
,
長田 太助
1
Hishida Erika
1
,
Nagata Daisuke
1
1自治医科大学内科学講座腎臓内科学部門
キーワード:
腎硬化症
,
CKD合併高血圧
,
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)
,
SGLT2阻害薬
,
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)
Keyword:
腎硬化症
,
CKD合併高血圧
,
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)
,
SGLT2阻害薬
,
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)
pp.342-347
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001627
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1 はじめに
腎硬化症は,高血圧や加齢を背景に腎臓の微小血管・糸球体・尿細管などが障害されることにより起こりうる進行性の腎障害のことをいう1)。わが国では高齢化とともに腎硬化症の頻度が年々上昇しており,日本透析医学会の最新調査では新規透析導入患者の原疾患の第2位(18.7%)を占めている2)。高齢化や治療薬の進歩に伴い,腎動脈硬化症を原因とした虚血性腎疾患の頻度も上昇している。一方で,肥満や糖尿病,ネフロン数の減少に伴う糸球体過剰濾過の病態も混在しており,患者の病態にあわせた個別治療が求められる。
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