特集 夜尿症
夜尿症の治療 薬物療法 抗コリン薬と選択的β3受容体作動薬
藤永 周一郎
1
1埼玉県立小児医療センター 腎臓科
キーワード:
Cholinergic Antagonists
,
夜間遺尿症
,
Mirabegron
,
Vibegron
Keyword:
Cholinergic Antagonists
,
Nocturnal Enuresis
,
N-(4-((5-(hydroxy(phenyl)methyl)pyrrolidin-2-yl)methyl)phenyl)-4-oxo-4,6,7,8-tetrahydropyrrolo(1,2-a)pyrimidine-6-carboxamide
,
Mirabegron
pp.1650-1653
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021041094
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<Key Points>(1)抗コリン薬による単独治療は、単一症候性夜尿症に対する第一選択薬として推奨されていない。(2)治療抵抗性夜尿症に対して、抗コリン薬とデスモプレシンとの併用を提案するが、早期の改善を望む患児に対しては、初回から併用療法を考慮してもよいかもしれない。(3)治療抵抗性夜尿症に対して、新規β3受容体作動薬の追加治療は有効の可能性がある。(4)新世代の抗コリン薬や新規β3受容体作動薬の安全性は高いと思われるが、現在、わが国では、夜尿症患児に対していずれも保険適用外使用となる。
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