特集 境界領域の診療
皮膚科的疾患 脱毛
天羽 康之
1
1北里大学 医学部皮膚科
キーワード:
外胚葉異形成症
,
抗感染剤
,
精神療法
,
脱毛症
,
脱毛症-円形
,
抜毛症
,
脱毛症-先天性
,
毛包炎-脱毛性
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Ectodermal Dysplasia
,
Trichotillomania
,
Alopecia
,
Alopecia Areata
,
Psychotherapy
pp.1468-1471
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041500
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<Key Points>(1)胎生期の発生学的異常に起因する汎発性または限局性の毛髪などの皮膚付属器の欠損には、染色体異常や外胚葉形成異常、代謝異常(腸性肢端皮膚炎、Menkes病、ビタミンD依存性くる病など)に伴う汎発性脱毛症、脂腺母斑などに伴う限局性脱毛症などがある。(2)小児期発症の後天性脱毛症でもっとも多いのは円形脱毛症である。ほかには内分泌異常による脱毛症、栄養障害や代謝障害による脱毛症、薬物による脱毛症、外傷性脱毛症、トリコチロマニア、SLEなどの炎症による脱毛症や、Celsus禿瘡などの感染などによる瘢痕性脱毛症があり、病因によって治療が異なるので診断が重要である。
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