研究
超低出生体重児におけるストーマ管理の問題点と当院オリジナルパウチ作製の取り組み
前田 恵美子
1
,
平山 裕
,
長谷川 真里
,
飯沼 泰史
1新潟市民病院 総合周産期母子医療センター看護部
キーワード:
回腸疾患
,
回腸造瘻術
,
腸閉鎖症
,
帝王切開術
,
新生児ICU
,
外科的ストーマ
,
超低出生体重児
,
緊急手術
,
ストーマ用品
Keyword:
Intensive Care Units, Neonatal
,
Ileal Diseases
,
Ileostomy
,
Cesarean Section
,
Intestinal Atresia
,
Infant, Extremely Low Birth Weight
,
Surgical Stomas
pp.199-203
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2020197219
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症例1は男児で、在胎26週に緊急帝王切開となり、体重495gで出生した。日齢4に消化管穿孔を発症し緊急手術が施行されたが、回腸中心の多発小腸閉鎖症であったため、二期的根治術の方針として完全分離式小腸瘻が造設された。術後当初は既製品の最小径ストーマ装具で対応してみたが問題が多かったため、小さめにカットした面板に皮膚保護剤と市販のビニール袋を両面テープで貼付した自作の新しいオリジナルパウチを使用した。その結果、オリジナルパウチは広いワーキングスペースを確保できる利便性の高いストーマ装具になることが分かり、その後ストーマケアも容易となった。症例2は女児で、在胎25週に緊急帝王切開となり、体重533gで出生した。腸穿孔性腹膜炎から循環血漿性ショックとなり、穿孔部を使った二連銃型の小腸瘻が造設された。パウチの袋口が小さくワーキングスペースも確保しづらかったため、自作のオリジナルパウチに変更してみたところ日常の処置がスムースとなった。最終的に日齢102まで発育を待った上でストーマ閉鎖術が施行された。
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