特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
産科編 不妊と不育について 流産をくり返していますが、どういう検査を受けたらよいですか?
大内 望
1
,
竹下 俊行
1日本医科大学 女性診療科・産科
キーワード:
流産-習慣
Keyword:
Abortion, Habitual
pp.13-14
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088228
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<回答のポイント>1)流産、死産をくり返す場合を不育症という。流産の多くは、偶発的に起こる受精卵(胎児)の染色体異常が原因だが、これをくり返す場合はリスク因子をもっている方もいるので、以下の検査を行う。2)不育症の3大リスク因子は、抗リン脂質抗体症候群、子宮形態異常、夫婦染色体(構造)異常といわれ、血液検査や画像診断を行う。抗リン脂質抗体の検査は重要で、陽性の場合は12週間あけて再検査が必要であり、臨床所見と合わせて抗リン脂質抗体症候群の診断を行う。3)次回妊娠時は、検査結果を踏まえた上での治療と、きめ細かいカウンセリング、診察を行う。
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