研究
Intubation-surfactant-extubation(INSURE)療法における呼吸数の推移
畠中 大輔
1
,
酒井 祐貴
,
草苅 倫子
,
高橋 秀弘
,
中村 利彦
,
蒲原 孝
1武蔵野赤十字病院 新生児科
キーワード:
呼吸窮迫症候群-新生児
,
気管内挿管法
,
肺サーファクタント
,
分散分析
,
後向き研究
,
持続気道陽圧
,
呼吸数
Keyword:
Intubation, Intratracheal
,
Retrospective Studies
,
Respiratory Distress Syndrome, Newborn
,
Pulmonary Surfactants
,
Analysis of Variance
,
Respiratory Rate
,
Continuous Positive Airway Pressure
pp.1562-1564
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020085135
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当院では新生児の呼吸窮迫症候群に対して2013年4月からINSURE療法を導入し、症例を重ねるに従いINSURE療法施行後に多呼吸が遷延する症例の存在に注目するようになった。今回、多呼吸遷延例の特徴を明らかにするため、2013年4月~2017年12月にINSURE療法を施行した27例のうち、生後12時間の時点で呼吸数60回/分以上の多呼吸が遷延していた12例を"多呼吸群"、生後12時間の時点で呼吸数が正常域となった15例を"非多呼吸群"とし、患者背景を比較検討した。調査項目は「在胎週数」「出生体重」「Apgarスコア」「Bilevel-CPAPの割合」「INSURE施行時期」「酸素投与期間」「nasal-CPAP施行期間」とした。検討の結果、いずれの項目にも有意な群間差は認められなかった。各群における呼吸数の推移について検討した結果、多呼吸群では生後6時間まで呼吸数が増加しているのに対し、非多呼吸群では生後3時間まで呼吸数が増加するものの生後3~6時間にかけて有意に減少していた。
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