研究
当院における2015年初診妊婦の全体像と社会的背景についての考察
芳賀 厚子
1
,
伊藤 浄樹
,
榎本 明美
,
市川 清美
1埼玉協同病院 産婦人科
キーワード:
育児
,
片親
,
精神疾患
,
妊娠合併症
,
母
,
教育程度
,
社会的支援
,
ハイリスク妊娠
,
社会学的因子
,
飛び込み分娩
Keyword:
Child Rearing
,
Mental Disorders
,
Educational Status
,
Single Parent
,
Mothers
,
Pregnancy, High-Risk
,
Pregnancy Complications
,
Social Support
,
Sociological Factors
pp.627-631
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2019218118
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2015年に当院を初診した妊婦828例について、その全体像と社会的背景について分析、報告した。受診者828例中、分娩531例(64.1%)、流・死産103例(12.4%)、中絶46例(5.6%)、異常妊娠(異所性妊娠+胞状奇胎)11例(1.3%)、通院中断(連絡なく通院を中断した者)30例(3.6%)であった。年齢分布は30~34歳がピークで、19歳以下は22例(2.7%)であった。シングルで出産したのは10例で、8例が22歳以下と若年者が多く、初診週数は遅く、受診経路は他院からの転院比率が高かった。4例で妊娠発覚後パートナーと連絡が取れなくなっており、男性側の責任放棄が不安定な妊娠・分娩・養育につながっていた。
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