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座談会:アトピー性皮膚炎におけるデュピクセント®の臨床的有効性と適正使用に向けて
加藤則人
1
,
五十嵐敦之
2
,
大槻マミ太郎
3
,
佐伯秀久
4
1京都府立医科大学皮膚科教授
2NTT東日本関東病院皮膚科部長
3自治医科大学皮膚科教授
4日本医科大学皮膚科教授
pp.1199-1206
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018091199
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アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis:AD)は、皮膚科領域ではcommon diseaseの1つであり、医師・患者ともに向き合う時間は長い。しかし、シクロスポリンの登場以降、本邦では約10年間にわたり新薬がなく、治療における「次の一手がない」という状態が続いてきた。 こうした中、2018年1月19日に「既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎」を適応とする初めての生物学的製剤としてデュピクセント®(デュピルマブ[遺伝子組換え])が承認され、薬価収載を経て同年4月23日より臨床使用可能となった。 そこで今回、AD治療のエキスパートとして活躍されている4人の先生方に、デュピクセントの作用機序、有効性と安全性のエビデンスについて紹介いただくとともに、適正使用や新しい治療への期待についてディスカッションしていただいた。