特集 口腔アレルギー症候群(OAS) アップデート
Ⅴ.ブタクサ花粉症に合併するPFAS
福冨友馬
1
Yuma Fukutomi
1
1国立病院機構相模原病院臨床研究センター診断・治療薬開発研究室長
pp.1047-1050
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201708045
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ブタクサ花粉症に合併するPFASの代表が,ブタクサ花粉のマイナーアレルゲンであるプロフィリンAmb a 8と食物由来プロフィリンとの交差反応によって生じる食物アレルギー病態である。メロンなどのウリ科植物,バナナ,柑橘類,トマトなどに対する症状を有することが多く,症状は原則口腔や咽頭に限局する。しかし,一部の症例ではこれらの食物摂取によりアナフィラキシーを来すことがあることに留意する必要がある。