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第20回日本病態栄養学会年次学術集会 時間生物学に基づく最適な栄養指導食事リセットによる体内時計調節に意義
pp.590-597
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201702030
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第20回日本病態栄養学会年次学術集会が1月13~ 15日,京都市内の京都国際会館で開催された。大会長は,関西電力病院院長・清野 裕氏。予防医療や介護の分野で,栄養学の重要性が一層強く認識される現在,「薬」だけでなく「栄養」という要素も視野に入れながら臨床業務にあたることが医療職には求められている。特に世界有数の超高齢社会を迎えたわが国では,糖尿病や腎臓病といった複数疾患を併発している高齢者の激増を背景に,病態栄養学に精通した医師や看護師,薬剤師,管理栄養士が連携して治療にあたることが望まれている。このような流れを背景に,日本病態栄養学会への参加者も経年的に増加し続けており,1998年に約200人の参加者と共に,研究会として大阪で始まった同学会年次学術集会も,今や5,000人を超える関係者が集うまでに発展している。病態栄養学に関心のある医療職が最新の知識を研鑽する場として,同学会への期待は高まる一方と言える。集会では,時間生物学を念頭に置いた栄養療法のあり方についてのシンポジウムが催され,会場では活発な意見交換がなされた。