特集 腎臓リハビリテーション 理論と実際
第1章 腎臓リハビリテーション総論 6 CKD・透析患者の栄養障害―悪液質評価の重要性
加藤 明彦
1
1浜松医科大学医学部附属病院血液浄化療法部
キーワード:
protein―energy wasting(PEW)
,
悪液質
,
サルコペニア
,
食事療法
Keyword:
protein―energy wasting(PEW)
,
悪液質
,
サルコペニア
,
食事療法
pp.746-755
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003041
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・悪液質は体重減少,炎症状態,食欲不振を主徴とした代謝異常である.
・悪液質は,CKD患者の栄養障害(PEW)やサルコペニアの成立と密接に関わる.
・アジア人向けの悪液質診断基準では,6カ月間の体重減少率が2%以上であるため,PEWよりも早期発見に優れている.
・透析患者では,1年間で1%以上の体重減少率から生命予後に悪影響を与える.
・悪液質は,食事・栄養療法単独では治療効果が得られないため,運動,心理的サポート,薬物療法などと組み合わせた集学的治療が必要である.
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