第XV章 モニタリング機器 5．自動血圧計

血圧計とは，血圧を測ることを目的とした機器であり，観血式または侵襲式と，非観血式または非侵襲式に大別される．観血式の場合は，血管内に針を留置し動脈圧を直接測定する方式となるが，一般的な自動血圧計は，非観血式の血圧測定方法を自動化した装置である．自動血圧計は，非観血的・非侵襲的に血圧を測定することが可能であり，その簡便性や有用性は評価され，病院施設内のさまざまな場所で使用されている．また，カフへの送気や脱気は手動で行う安価な携帯型の自動血圧計などもあり，スタッフ単位やベッド単位で使用されることも多くなっている．