公益社団法人日本麻酔科学会第68回学術集会講演特集号 学術委員会:学会賞記念講演(2020・2021 年度受賞)
筋弛緩使用全身麻酔下患者において、i-gelおよびLMA-Supreme使用時の頭部回旋位は、口咽頭リーク圧を低下させる
茶木 友浩
1
,
立花 俊祐
,
汲田 翔
,
佐藤 帆奈美
,
濱田 耕介
,
山蔭 道明
1札幌医科大学附属病院 麻酔科
キーワード:
圧力
,
咽頭
,
口
,
姿勢
,
全身麻酔
,
喉頭マスク
,
ランダム化比較試験
,
Rocuronium
,
エアウェイ
Keyword:
Anesthesia, General
,
Laryngeal Masks
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Pharynx
,
Mouth
,
Rocuronium
,
Pressure
,
Posture
pp.S218-S224
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022068089
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覚醒下開頭術での気道管理を想定し、第二世代声門上器具であるi-gelおよびLMA-Supremeを使用した際の頭部回旋位における口咽頭リーク圧(OPLP)の変化について検討した。計70名の患者が本研究にエントリーされ、34名がi-gel群、36名がLMA-Supreme群に無作為割付された。i-gel群のOPLPは0°vs 30°、0°vs 60°、30°vs 60°の間に有意差を認めた。また、呼気一回換気量およびVentilation scoreは0°vs 60°の間に有意差を認めた。LMA-Supreme群のOPLPに関しても、0°vs 30°、0°vs 60°、30°vs 60°の間に有意差を認め、Ventilation scoreは30°vs 60°で有意差を認めた。i-gel群とLMA Supreme群の群間比較では、咽頭痛および嗄声を含めたすべての評価項目で有意差を認めなかった。i-gelおよびLMA-Supreme使用時における30°および60°の頭部回旋はOPLPを低下させることが明らかとなった。しかし、i-gelおよびLMA-Supreme間での有意性は明らかにすることができなかった。
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