特集 緑内障と他の眼科専門領域との連携
1 緑内障手術と白内障手術の同時手術による屈折矯正
廣岡 一行
1
1広島大学大学院医系科学研究科 視覚病態学
キーワード:
MIGS
,
MIBS
,
QOV
,
高次収差
,
惹起乱視
Keyword:
MIGS
,
MIBS
,
QOV
,
高次収差
,
惹起乱視
pp.581-587
発行日 2026年7月5日
Published Date 2026/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004722
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
医療者・患者双方とも白内障手術は「濁りを取る手術」から「屈折矯正手術」へと意識が変化している。緑内障は加齢とともに有病率が上昇するため,白内障と緑内障の両方を有する患者は多い。眼圧下降を主目的として低侵襲緑内障手術(minimally invasive glaucoma surgery:MIGS)を選択する際,単独手術よりも白内障手術を併用するほうが眼圧下降がよいため,白内障がある眼に対しては同時手術が積極的に選択される。また,白内障手術を主目的で行う際にも緑内障点眼薬を減らす目的でMIGSと白内障手術が同時に行われる場合が多い。緑内障手術はMIGSや低侵襲濾過手術(minimally invasive bleb surgery:MIBS)が普及しており,これらの術式は以前の眼外法線維柱帯切開術や線維柱帯切除術に比べて術後の惹起乱視が少ないため,MIGSやMIBSと白内障手術を同時に施行する際には我々術者は,術後の視機能の向上も意識する必要がある。本稿では緑内障・白内障同時手術がQOV(quality of vision)に与える影響と屈折矯正について概説する。

Copyright © 2026, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.

