特集 眼瞼下垂の外科的治療
3 眼瞼皮膚弛緩症:重瞼線切開法
森田 耕輔
1
,
髙木 麻衣
1
,
松浦 峻行
1
,
今川 幸宏
1
1大阪回生病院眼形成手術センター(大阪市)
キーワード:
眼瞼皮膚弛緩症
,
重瞼線切開法
,
眉毛下皮膚切除術
Keyword:
眼瞼皮膚弛緩症
,
重瞼線切開法
,
眉毛下皮膚切除術
pp.229-234
発行日 2022年3月5日
Published Date 2022/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002534
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上眼瞼の皮膚弛緩は加齢性変化の代表的なもので,高齢者では程度の差はあれ皮膚弛緩を伴っているといえる。皮膚弛緩が強くなると,まぶたの重み,瞼縁から皮膚が垂れ下がることによる視界不良,皮膚が睫毛に接触する違和感,またそれに続発する睫毛内反といった症状がみられ外科的治療の対象となる。術式には重瞼線切開法と眉毛下皮膚切除術があるが,それぞれに利点と欠点があり,眼瞼の状態の術前評価と本人の希望を考慮した術式選択が必要となる。ひと口に重瞼線切開法といっても,各施設でデザインの仕方や考え方はさまざまである1)~4)。本稿では,当院で行っている重瞼線切開法について,術前評価,術式の適応,および手術の手順を解説する。
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