特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
IV 神経
55.チックと抗精神病薬
福山 哲広
1
1長野県立こども病院 神経小児科
キーワード:
Haloperidol
,
Pimozide
,
チック
,
抗精神病剤
,
Risperidone
,
Aripiprazole
,
禁忌(治療)
,
小児薬用量
Keyword:
Aripiprazole
,
Haloperidol
,
Pimozide
,
Antipsychotic Agents
,
Risperidone
,
Tics
pp.1624-1625
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086327
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チックの薬物療法はドパミン活性低下によるドパミン受容体の過感受性およびセロトニン活性低下への対応が中心となる.従来はドパミン受容体遮断作用を有する第1 世代抗精神病薬のハロペリドールやピモジドが第1選択薬として用いられることが一般的であった.しかし,ドパミンは前頭葉の発達に重要な役割をきたすこと,第1世代抗精神病薬は副作用が多いことから,近年はドパミン・セロトニン双方に(D2,5-HT2拮抗薬)作用するリスペリドンがチック治療の第1選択薬として用いられることが多くなっている.
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