綜説
医療ネグレクトに関する法知識
磯谷 文明
1
1くれたけ法律事務所
キーワード:
児童虐待
,
児童相談所
,
児童の権利擁護
,
報告の義務化
,
第三者の同意
,
精神保健福祉法
,
医療行為
,
医療保護入院
,
児童福祉法
Keyword:
Child Advocacy
,
Child Abuse
,
Child Guidance Clinics
,
Mandatory Reporting
,
Third-Party Consent
pp.1345-1351
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017077818
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医療ネグレクトとは、保護者が子供に必要とされる医療を受けさせないことである。医療ネグレクトへの対応としては、親の親権を停止して医療行為を実施する方法や、児童福祉法に基づいて親権者の意に反しても医療を受けさせる方法がある。これらの場合に関ってくる法的知識について、下記に分けて解説した。1)親権(親権とは、親権制限制度、親権制限手続き、児童福祉法上の制度)、2)医療ネグレクトケースの具体的対応(通告、児童相談所への説明および資料の提供、児童の身柄、裁判への協力)、3)個別の問題(医療保護入院、宗教上の理由に基づく輸血拒否)、に分けて述べた。
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