特集 乳房画像診断:MRIとPET
dynamic造影MRI 血流情報から読み解く
山口 健
1
,
中園 貴彦
,
江頭 玲子
,
入江 裕之
1佐賀大学 医学部放射線科
キーワード:
Gadolinium
,
局所血流
,
MRI
,
鑑別診断
,
造影剤
,
乳房腫瘍
,
時間濃度曲線
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Contrast Media
,
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Regional Blood Flow
,
Gadolinium
pp.1052-1062
発行日 2018年9月26日
Published Date 2018/9/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018342777
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
乳房MRIによる乳房病変の診断には、現状では造影剤投与後のdynamic撮影を含んだT1強調像が有用とされており、dynamic撮影により得られた血流情報は高い空間分解能の画像から得られた形態情報とともに、乳房病変の良・悪性の鑑別、質的診断において重要である。近年では血流情報を基に乳癌のサブタイプやそのほかの分子マーカー発現の予測、術前化学療法の治療反応や予後・予測などを行った報告も多くみられる。また、近年のMRIの高速撮影技術の進化により、従来のdynamic撮影よりも短時間で多時相の撮影を行うultrafast dynamic撮影とよばれる撮影法も登場し、乳房病変の良・悪性鑑別に有用との報告が散見される。本稿では乳房のdynamic造影撮影による血流情報収集の方法や、その情報を基にした診断方法、最近の話題について解説する。
Copyright© 2018 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.