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頭蓋病変の画像診断[第5回] 顔面骨折
小玉 隆男
1
1宮崎県立宮崎病院 放射線科
キーワード:
下顎骨骨折
,
眼窩骨折
,
顔面外傷
,
顔面骨
,
頬骨骨折
,
上顎骨骨折
,
前頭洞
,
頭蓋骨骨折
,
鼻骨
,
三次元イメージング
,
頭部CT
Keyword:
Facial Bones
,
Facial Injuries
,
Frontal Sinus
,
Maxillary Fractures
,
Mandibular Fractures
,
Orbital Fractures
,
Nasal Bone
,
Skull Fractures
,
Zygomatic Fractures
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.1488-1500
発行日 2017年12月26日
Published Date 2017/12/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018048075
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顔面骨折は,比較的低エネルギーで頭頸部などに限局した外傷が想定される場 合と,交通事故や転落などの高エネルギー外傷に伴う全身外傷の一部として見ら れる場合がある。後者の場合,生命予後に関連する病態がまず治療の対象となる ため,顔面骨折は初期治療の対象とならない場合も多い。しかし,高エネルギー 外傷の画像診断として多検出器列CT(multi–detector row CT;MDCT)を用いた 全身のCT検査が施行されることが一般的となっており,頭頸部の外傷においても, そのCT画像を用いた詳細な評価が可能である。 現在の救急医療の現場において,顔面骨折の画像診断においても中心的役割を 担っているのはMDCTである1 ~ 5)。本稿では,主たる顔面骨折について,MDCT を中心として解説したい。
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