特集2 放射線科医が触れる死後画像(突然死)
序説
兵頭 秀樹
1
1福井大学学術研究院医学系部門 国際社会医学講座 法医学分野
pp.1283-1283
発行日 2023年11月26日
Published Date 2023/11/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001497
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厚生労働省の「平成30(2018)年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると,2018年末時点で医療施設に従事する医師総数は311,963人であり,このうち放射線科医は6,813人,わずか2.2%という。2018年の報告では,放射線診断医1人当たりの潜在的業務量は日本が8,137件と調査対象国のなかで最多であり,米国の2.7倍,世界平均の3.2倍であった。これほどに業務過多な放射線診断医に,保険診療業務外である死後画像について負担を強いるのは酷,というのは無理のない話であり,ここ数年の日本医学放射線学会総会(春の総会)で死後画像に関する研究が(少)ないことも納得いく話ではある。
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