特集1 絶対苦手分野にしない 成人先天性心疾患の画像診断
序説
長尾 充展
1
1東京女子医科大学 画像診断学・核医学講座
pp.613-613
発行日 2023年6月26日
Published Date 2023/6/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001310
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先天性心疾患における外科および周術期治療の進歩は目覚ましく,幼少時における治療成績は著しく改善した。これにより,わが国では成人期に達する先天性心疾患患者(adult congenital heart disease;ACHD)は,急激に増加している。ただし,小児期に順調に経過した患者も成人期に達すると,疾患特有の遺残病変や続発症など新たな問題を引き起こすため,生涯にわたるフォローが必要となる。また,ACHD患者の多くは,就学や就労,結婚や妊娠などのライフイベントと生活の質を左右する制限や再手術などが重なり,社会保障を含めたサポートが必要となるが,その受け皿となる医療機関の体制は十分に整っていない。
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