整形小トラの巻
頭皮への局所麻酔のコツ
怒り肩
pp.285-285
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_285
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頭部挫傷の縫合処置の際,頭皮は固く,その下の皮下組織が薄いことから,通例の創縁の皮膚から皮下組織に局所麻酔薬を注入することで困ることはありませんか? 麻酔薬の注入時,抵抗圧のため針とシリンジが接合部ではずれて局所麻酔薬が周辺に飛び散り,悲惨な状況を経験された方もおられるのではないでしょうか.そんな際には,創内を十分消毒した後,創内側より局所麻酔を行うと的確に皮下組織に局所麻酔薬が注入可能で,その容易さに驚かされます.整形外科医でも時に頭部外傷の処置に遭遇することがありますので一度試みてください.
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