青年期スポーツクライミング選手に生じた中指中節骨骨端線損傷の2例

Middle phalanx epiphyseal fracture in adolescent sport climbing athletes；report of two cases

　若年者を中心に人気が高まっているスポーツクライミングにおいては，手指に強い負荷がかかるためさまざまな手指の障害が発生することがある．中でも中節骨の骨端線損傷の発生数は増加している^1）．手指の骨端線損傷の治療は保存的治療が原則であり，観血的治療は報告が少なく一定の見解が得られていない^2,3）．われわれは中指中節骨骨端線損傷に対して観血的治療を施行した2例を経験したので報告する．