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第4章 リウマチ・膠原病
[皮膚筋炎(DM)]筋炎特異的自己抗体と対応抗原が織りなす病態
笹井(中嶋) 蘭
1
1京都大学大学院 医学研究科臨床免疫学
キーワード:
皮膚筋炎(DM)
,
interferon(IFN) pathway
,
筋炎特異的自己抗体(MSA)
,
間質性肺炎(ILD)
Keyword:
皮膚筋炎(DM)
,
interferon(IFN) pathway
,
筋炎特異的自己抗体(MSA)
,
間質性肺炎(ILD)
pp.522-526
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_522
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Summary
・皮膚筋炎(DM)は特発性炎症性筋疾患(IIM)の一病型である.
・DMの病態背景はinterferon(IFN)pathwayの活性化である.
・DMに認められる筋炎特異的自己抗体(MSA)としては,抗ARS抗体・抗MDA5抗体・抗TIF1-γ抗体・抗Mi-2抗体・抗NXP-2抗体・抗SAE抗体があげられ,各々際立った臨床的意義をもち,患者層別化に役立つ.
・MSAに対応する自己抗原のエピトープ解析とそれに反応する自己免疫現象が病態に関連する可能性がある.
・MSA陽性モデルマウスが確立しつつあり,新たな病態解明への道が開こうとしている.
© Nankodo Co., Ltd., 2024