特集 身近に潜む心筋症を診る―進歩する診断と治療
[Chapter 2] 心筋症の診断に必要な検査
初診で行う基本的検査
-実地医家の立場から
篠岡 太郎
1
1上井草内科・循環器クリニック
キーワード:
適切な病歴聴取
,
身体所見
,
基本的検査
,
専門医療機関への紹介
Keyword:
適切な病歴聴取
,
身体所見
,
基本的検査
,
専門医療機関への紹介
pp.193-199
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_193
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★★★実地医家においても,初診時に適切な診察・検査を行うことによって,心筋症の診断・治療に結び付けることは可能である.
★★心電図は診断への入り口として,X線検査は病態の全体像把握にも有用である.
★★血液検査でのBNP/NT–proBNP測定は,心不全のマーカーとしてクリニックレベルの診療でも広く普及している.2023年にステートメントが改訂され,基準値が一部変更になっている.心房細動を伴う患者には甲状腺機能測定も忘れずに行う.
★★★急激な症状の進行があるなど,危険なサインを伴う心筋症を疑う症例は,躊躇なく専門医療機関の診療につなげる必要がある.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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