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第6章 代謝系に作用する薬剤
[糖尿病治療薬]
DPP-4阻害薬
永井 義夫
1
1関東労災病院 糖尿病・内分泌内科
pp.832-836
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_832
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・DPP-4阻害薬は,禁忌が少なく単独使用で低血糖をきたしにくいという特長があり,現在わが国で最も使用されている経口糖尿病治療薬である.
・日本人を含む東アジア人の糖尿病の病態は,非肥満でインスリン分泌不全であることを特徴とするが,他の民族に比べてDPP-4阻害薬による血糖改善効果が大きいことが示されている.
・DPP-4阻害薬は,肥満やadditional benefitsを考慮する場合は第一選択薬にはなりにくいが,高齢者にも使いやすい薬剤である.
・DPP-4阻害薬は現在9種類が使用可能であり,用法や腎機能による用量調整,また配合剤の有無などで使い分ける.
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