投稿 Photo Report
新型コロナウイルスワクチン接種後のPET-CT画像
中宮 音雪
1
,
善田 貴裕
2
,
東 光太郎
1
,
荒木 一郎
2
1浅ノ川総合病院放射線科
2浅ノ川総合病院内科
pp.502-502
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_502
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症 例 60歳代,男性.
前立腺がんの全身の転移性病変の検索目的に陽電子放出型断層撮影-CT(positron emission tomography-computed tomography:PET-CT)検査が施行された.検査の4日前には左上腕三角筋内にファイザー社製の新型コロナウイルスワクチン(BNT162b2)の接種を受けていた.無症状ではあったが,18F-fluorodeoxy-glucose(18F-FDG)静注1時間後の全身PET像(図1)やPET-CT融合像(図2)では左上腕のワクチン接種部位(矢印)と数ヵ所の同側腋窩リンパ節(矢頭)に集積を認め,SUV-maxはそれぞれ2.23,3.15であった.mRNAワクチンであるBNT162b2は所属リンパ節において免疫応答を起こすとされるが1),図1,2はこれを実際に可視化したものであった.
© Nankodo Co., Ltd., 2022