特集 最新の糖尿病診療と今後の展開
トピックス
糖尿病領域におけるICT化
釣谷 大輔
1
,
木村 通男
2
,
中島 直樹
3
1浜松医科大学 内科学第二講座内分泌代謝内科
2浜松医科大学医学部附属病院 医療情報部
3九州大学 メディカル・インフォメーションセンター
キーワード:
ICT
,
診療支援システム
,
糖尿病コア項目
,
personal health record
Keyword:
ICT
,
診療支援システム
,
糖尿病コア項目
,
personal health record
pp.1195-1199
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1195
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Summary
▪糖尿病診療を支えるICTの進化は二つの方向で進み始めている.一つは医療者を支援する「電子カルテ・診療支援システム」,もう一つは患者を支援する「personal health record(PHR)」である.
▪前者の例として,多忙な外来でも転記することなく検査結果などを取り込んで,カルテ記載し,後利用のためExcel形式での抽出を可能とする糖尿病電子スタンプをあげた.
▪後者は在宅データなどを取り込むPHRで,禁煙アプリがすでに診療報酬化されており,2型糖尿病管理での有効性を示す先例がある.
▪今後は厚生労働省のデータヘルス集中改革プランの後押しで,糖尿病の分野でも普及が期待される.その際解決すべき問題点は,データ入力(医療者,患者両側)や操作の簡便,施設やシステムをまたがった相互運用性である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022