特集 在宅医療を始める! 実践する! 連携する!
総 論
在宅医療で何をみるか
木村 琢磨
1
Takuma KIMURA
1
1北里大学医学部地域総合医療学
キーワード:
在宅医療
,
生活の視点
,
生活(療養)環境
Keyword:
在宅医療
,
生活の視点
,
生活(療養)環境
pp.888-892
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_888
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Summary
▪在宅医療では患者の生活環境など多くの臨床情報が得られる.医師は生活の視点で患者を捉え,診療に活かすべきである.
▪まず,患者をみる際には,状態変化時に備えたベースラインの身体診察,身体機能として実際に動いて(歩いて)いる様子,飲食をしている様子をみる.そして,患者の “人となり”,“何を大切にされておられるか” をみることができればなおよい.
▪次に,生活(療養)環境として,療養部屋や居間,必要に応じてそれ以外のトイレ・風呂などの様子,具体的な介護環境をみる.また,他職種の記録もみるようにしたい.
▪以上を,患者のプライバシーに配慮し,その必要性を患者やその家族へ説明し同意を得たうえで,少しずつみるようにする.
© Nankodo Co., Ltd., 2018