連載 呼吸器内科×○○科で語る! Comorbidity患者さんの診かた
第5回 肺炎治療中に意識レベルの低下を認めた患者さん
仁多 寅彦
1
,
山田 宇以
2
1聖路加国際病院呼吸器内科
2聖路加国際病院心療内科
pp.1177-1179
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1177
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連載第5回目の患者さんは,圧迫骨折の治療のために入院中に慢性心不全の増悪と誤嚥性肺炎を発症し当科転科となった80歳代の女性です.転科後に開始した抗菌薬では誤嚥性肺炎は軽快せず,抗菌薬の変更を行ったところ肺炎は改善傾向となりました.圧迫骨折後のリハビリ目的の転院を説明した翌日の朝より本人の活気がなくなり受け答えも少なくなりました.倦怠感を訴えて昼間のリハビリを拒否していたのですが,夜になり問いかけにも反応しなくなり顔面を中心にしかめるような痙攣が出現しています.
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