1枚のシェーマ
Sandwich法を用いた多発性心室中隔欠損閉鎖術
芳村 直樹
1
1富山大学第一外科
pp.1024
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu76_1024
- 有料閲覧
- 文献概要
Sandwich法の導入によりスイスチーズ型多発性心室中隔欠損の手術成績は飛躍的に改善した.しかし症例を重ねるうちに,大きなフェルトパッチを多数使用した場合,心室中隔の壁運動が障害され,重篤な心不全を発症する症例を経験するようになった.Sandwich法は1症例につき1ヵ所までとし,パッチの大きさもできるだけ小さくすることによってこの問題に対応したが,時として「左室側のパッチが右室側にすっぽ抜けてしまい,心室中隔をしっかりと挾み込めない」という間抜けな事態に遭遇することになった.
© Nankodo Co., Ltd., 2023