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特集 専門医必携 新外科手術書―新しい手術手技のエッセンス
I. 食道
1.Morosow間膜を意識した食道癌胸腔鏡下手術
Thoracoscopic esophagectomy with ligament intrapreural de Morosow in mind
上野 正紀
1
,
宇田川 晴司
1
M. Ueno
1
,
H. Udagawa
1
1虎の門病院
キーワード:
Morosow間膜
,
食道
,
胸腔鏡手術
Keyword:
Morosow間膜
,
食道
,
胸腔鏡手術
pp.403-411
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_403
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食道癌手術における縦隔リンパ節郭清を安全に行うためには,食道に隣接する臓器や神経,血管やリンパ管といった脈管構造の正しい局所解剖を理解することが大切である.ここでいう局所解剖とは手術操作に応じた解剖であり,術式やアプローチによりみえ方が違うこともあるし,牽引などで人工的に手が加わることで,結合織が膜様にみえることもある.まずは確立された解剖を学ぶことが肝要である.内視鏡外科手術という拡大視効果による微細解剖の描出と画像の共有により,確立された解剖のみならず手術操作に応じた解剖を学ぶことが若手外科医にとって有利になる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021