発行日 2000年5月20日
Published Date 2000/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2000240010
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がん性疼痛のある69歳を対象とし,研究者が看護ケア提供者となりIASMでの看護活動を提供し同時にデータを収集した.又,客観性を高めるために介入前後に症状の状態(フェイススケール),機能の状態(performance status),QOL(Functioning Living Index Cancer)を量的に測定した.分析は記述されたデータをもとに内布らの作成した「患者の症状マネジメントの状況をセルフケアをもとに分析する視点」に沿って分析した.症状の状態,機能の状態,QOLに有意差はみられなかったが,症状をマネジメントする患者のセルフケア能力には変化がみられた.患者はありのままの痛みを表現するようになり看護婦に援助の依頼もできるようになった.1事例への適応という限界はあるが,IASMは患者の症状マネジメントに関するセルフケア能力を助けるのに有効であるという感触を得た
©Nankodo Co., Ltd., 2000