発行日 2002年9月20日
Published Date 2002/9/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2003090977
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終末期にあるがん患者7例に「症状マネジメントの統合アプローチ(IASM)」を用いた看護介入を行い,介入効果を症状の状態,機能の状態,QOL,セルフケアの状態に焦点をあて介入前後で比較した.いずれも病名告知を受けていた.症状は,痛み6例で全ての事例が疼痛の治療に麻薬を使用していた.他の1名は消化管の通過障害による悪心・嘔吐であった.IASMによる介入期間の平均は16日であった.症状の状態は介入によって全例で症状が軽減した.痛みの軽減の主たる要因は麻薬の増量や鎮痛補助薬の使用によるものであったが,IASMの介入により,患者の症状表現能力や薬剤の評価能力の向上がみられ,そのことが適切な薬剤の調整に役立った
©Nankodo Co., Ltd., 2002