発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016308002
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症例は82歳男性で、61歳時に胃がんにて胃全摘出術を受けた。65歳時に2型糖尿病の診断で経口血糖降下薬の内服を開始した。72歳時に膵臓がんに対して膵体尾部切除術後よりインスリン療法開始となったが、低血糖が頻回に出現することからインスリン量を自己調節するようになった。血糖コントロール不良で、さらに各食後30分に低血糖症状が出現するため入院した。食事療法1400kcal、インスリンアスパルト投与にて対処した。入院2日目に測定した24時間持続血糖モニタリング(CGM)では、平均血糖、血糖変動は高値で、その大きな要因として毎食後に最大308mg/dLの高血糖を認めていることが考えられた。インスリンアスパルトとミグリトール併用で血糖コントロールは改善し、退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016