いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第13章)医療行政・研究開発
これからの日本の健康・医療戦略 日本医療研究開発機構(AMED)をめぐって
勝俣 良紀
1
1内閣 健康・医療戦略室
キーワード:
社会的組織
,
機器と資材用品
,
健康増進
,
ヒトゲノム
,
保健医療サービス
,
保健医療政策
,
専門家委員会
,
組織の方針
,
多機関医療協力システム
,
新薬開発
,
介護サービス
,
医薬品医療機器総合機構
,
日本医療研究開発機構
Keyword:
Equipment and Supplies
,
Health Policy
,
Health Promotion
,
Health Services
,
Organizations
,
Multi-Institutional Systems
,
Professional Staff Committees
,
Organizational Policy
,
Genome, Human
,
Drug Discovery
pp.1263-1269
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044881
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日本医療研究開発機構(AMED)が2015年4月1日に創設され,これまで文部科学省,厚生労働省および経済産業省がそれぞれに実施してきた医療分野の研究費配分などの機能がAMEDに集約された.これにより,基礎から実用化までの切れ目ない研究開発の推進,成果の円滑な実用化や研究開発のための環境整備などの総合的かつ効率的な運営を開始した.政府の「日本再興戦略(2013年6月)」のなかで重点的な取組みと位置付けられた政策の一つが,健康長寿社会の実現であった.日本の持続的な成長を考えたとき,イノベーションを通じた新産業・新市場の創出が欠かせない.「日本再興戦略」では,医療分野も日本の戦略的産業と位置付けており,高度な医療の育成により「健康長寿社会」が実現され,国民一人一人に幸せをもたらすとしている.また,「健康長寿社会の実現」は,高齢者の社会参画による労働力の確保,増加する社会保障費の抑制といった効果も期待できる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015