これだけは知っておきたい! 内科医のための栄養療法 実地臨床で遭遇する栄養管理
がん化学療法と放射線療法施行時の栄養管理
大村 健二
1
1上尾中央総合病院
キーワード:
栄養必要量
,
栄養評価
,
嘔吐
,
下痢
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍
,
食欲不振
,
腸炎
,
放射線障害
,
放射線療法
,
栄養管理
,
栄養指導
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Anorexia
,
Diarrhea
,
Enterocolitis
,
Neoplasms
,
Nutritional Requirements
,
Radiation Injuries
,
Radiotherapy
,
Vomiting
,
Nutrition Assessment
,
Nutrition Therapy
pp.69-72
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015060514
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医師はがん患者の栄養状態,体重の変化,骨格筋量(筋力)の変化に注意を払わなくてはならない.体重や骨格筋量の減少を認める症例では,がん化学療法の有害事象が高度となる.体重の減少は,消化器や肺の悪性腫瘍の予後不良因子である.消化管毒性には,適切な薬理学的支持療法と栄養療法で対処する.消化管毒性が強く,経口(経腸)栄養が適切に施行できない場合,静脈栄養の施行を躊躇してはならない.適切な栄養管理に併せて施行するリハビリテーションの有用性が広く認められている.
©Nankodo Co., Ltd., 2015