一般内科医のための腎疾患A to Z 他科・他疾患との関連
腎疾患における公費補助制度・社会資源の活用
宮永 恵美
1
1全国腎臓病協議会
キーワード:
血液透析
,
腎臓移植
,
腎臓疾患
,
腎不全-慢性
,
医療扶助
,
難病
,
障害者手帳
Keyword:
Catastrophic Illness
,
Renal Dialysis
,
Kidney Diseases
,
Kidney Failure, Chronic
,
Medical Assistance
,
Kidney Transplantation
pp.105-107
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014246673
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腎疾患の公費負担医療制度には,保険制度の高額療養費のほか,難病,障害者の国と自治体の助成制度がある.保存的療法期は,難病医療費助成と障害者医療費助成の活用がポイントとなる.透析療法期は,高額長期疾病の特例,自立支援医療,障害者医療費助成を活用する.移植療法期は,自立支援医療,障害者医療費助成を活用する.身体障害者手帳は透析前でも認定基準に該当していれば取得することが可能である.身体障害者手帳が前提となる制度は,自立支援医療(更生医療),障害者医療費助成である.高額長期疾病の特例は,身体障害者手帳の所持は関係なく,自己負担を月1万円まで軽減できる.移植後は身体障害者手帳が引き続き所持できる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014