今、認知症にどう向き合うか
長寿社会における認知症 認知症の社会的側面
武田 雅俊
1
1大阪大学 大学院医学系研究科精神医学教室
キーワード:
医師の役割
,
社会問題
,
認知症
,
保健医療サービス
,
抗認知症剤
,
新薬開発
,
専門医制度
,
高齢化社会
,
社会関係
Keyword:
Dementia
,
Health Services
,
Physician's Role
,
Social Problems
,
Nootropic Agents
,
Drug Discovery
pp.738-745
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211091
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●わが国は、平均寿命、高齢者の比率、後期高齢者の比率、百歳超長寿者数のいずれからみても世界のトップランナーであるが、急速に社会の高齢化が進んだことは社会的問題を引き起こしている。●認知症はきわめて人間的かつ社会的な疾患であり、85歳以上の高齢者では約半数が認知症になる。●認知症患者に対応した社会システム、認知症患者を支える医療体制、認知症専門医に期待される役割についての論点を整理して解説した。また、認知症の予防という大きな課題の可能性についても概説した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012