発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006268920
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血清ナトリウム(Na)濃度は,細胞外液のNa量と水分量との比で,前者は細胞外液量調節系,後者は浸透圧調節系によって調節され,両者の接点に抗利尿ホルモン(ADH)がある.これらの調節系が破綻すると,水・Na代謝障害を生じる.Naと水の相対的なバランスによって,高Na血症は,水の喪失がNaの喪失に比し多い場合,純粋な水の喪失の場合,Na過剰の場合の3群に,一方低Na血症は,Naの喪失が水の喪失に比し多い場合,純粋な水過剰の場合,水の過剰がNaの過剰に比し多い場合の3群に大別される.鑑別には,細胞外液量,尿中Na濃度,血漿(血清)および尿浸透圧などのチェックが必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006